香り湯プロジェクト
浴場業界では、ゆず湯や菖蒲湯など季節湯が慣例で行われています。さらにアップデートした都市銭湯×地方農業が手を組んだ季節湯のプロジェクトを立ち上げました。
その名は、「香り湯プロジェクト」。
私たちは、銭湯のメッカ、足立区浴場組合とタッグを組み、銭湯に旬の香りを届け、姉妹都市の枠を超えた産地連携、規格外農産物の利活用を行い、銭湯と農業双方の活性化の一助になるよう企画運営をしています。
特別なあだちの湯をお楽しみください。
開催日 | 名称 | 協力連携産地 |
毎年1月 | 鹿角りんご湯 | 鹿角市、池田果樹園 |
毎年2月 | 伊予いよ柑湯 | 伊予市観光協会、武田様(株)Avec |
毎年4月 | 萩夏みかん湯 | 萩市(阿武・萩地域地産・地消推進協議会) 末永様 |
毎年6月 | 八代いぐさ湯 | 八代市(熊本県いぐさ・畳表活性化 連絡協議会) 吉田様、小川畳店 |
毎年9月 | 神山すだち湯 | 神山町、JA名西郡、NPO里山みらい |
毎年10月 | 臼杵かぼす湯 | 臼杵市(臼杵市カボス振興協議会) 大分有機かぼす農園 |
毎年11月 | 山ノ内林檎湯 | 山岸りんご園、(株)りんごと 足立区観光交流協会(後援) |
主催:足立区浴場組合 後援:足立区
– 銭湯の役割、農業の役割 –
日本の文化、生活インフラとして地域に必要とされている銭湯。風呂文化には無病息災を願ったり、季節を感じる風呂を季節湯と呼ばれ銭湯で親しまれてきました。古くから続いてきた季節湯の習わしですが、私達はより人と地域の繋がりを感じ、持続可能な取り組みにしていきたいと思いました。
そこで生まれたのが"香り湯プロジェクト"です。銭湯で旬の香りを楽しんでいただき、地方の農業で頑張る農家さん、地域の方々に知ってほしい銭湯の魅力。銭湯の文化、日本の旬の香りを通じた地域連携の強い絆。一人でも多くの方に楽しんでほしいと思っています。
– 規格外農産品の利活用で旬の香りを –
私たちは、積極的に規格外農産品の利活用を行なっています。「食べないと勿体ない」で規格外品を安く売買する光景を見ますが、それは「農産物」の価値を下げている行為にほかなりません。
私たちは、規格外品の新しい利活用として風呂に使い旬の香りを届け、銭湯と産地(農業)双方のメリットを創出します。
湯で旬の香りを銭湯利用者の皆さまへ感じていただき、毎年の楽しみになっていただけたら幸いです。
– 農家物販 –
香り湯プロジェクトの醍醐味である連携農家による物販イベント。香り湯実施日に、銭湯の前で農家が旬の農産物を持って販売します。湯で香りを楽しんだあとは、湯上がりに農家と交流して、美味しい買い物をしてください。
銭湯利用者からも毎回喜んでいただき、地域インフラとしての銭湯の活性化や農家の都市との繋がりをより強くできればと思います。※農家物販の毎回ではありません。
– 農家支援 –
連携地域が長野県山ノ内町がある長野県北信濃エリアが、2019年台風19号の被災に遭いました。足立区浴場組合が一丸となり、募金活動、りんごジュースの物販支援などを行い、連携地域の農家主体の北信濃復興プロジェクトに寄付をしました。
2020年には、コロナ禍で販路が途絶えてしまった連携地域の秋田県鹿角市の農家のりんごジュースを継続的に買い取り販売支援をしました。
銭湯と農業、都市と地方の支え合える継続的な関係構築を目指しています。
– あだちから全国へ –
畳の制作過程で発生する端材を活用し、いぐさの香りを届けています。地域全体でいぐさ湯を実施するのは、日本で足立区が初めて。足立区を皮切りに、いぐさ湯を全国各地で展開されています。
– あだちの銭湯 –
湯の香りを楽しんでいただいたあとは、連携地域の農産品を無償配布。足立区浴場組合が購入のもの、一部産地から協力で実現しています。
1.鹿角りんご 2.萩夏みかんキャンディ 3.いぐさキャンディ 4.神山すだち 5.臼杵かぼす ※2022年度実績